結論:セミナー・ウェビナーの自己紹介は、2回に分けます。
1回目(冒頭)は、「この話を語るに値する人か」に答える実績だけを、2〜3枚・30秒ほどで。
2回目(中盤)は、なぜ必要か・なぜ今なのかを話し終えた落ち着いたところで、ヒーローズ・ジャーニー型のストーリーを3分ほどで話します。
冒頭の「犬が好きです」「5歳の子どもがいます」のような趣味・家族の話は、入れないほうがいいです。
ウェビナーの最初って、自己紹介ですよね。
親しみを持ってもらいたくて、犬の写真と「趣味はカフェめぐりです」って入れたんですけど……。
なぜか最初の数分で、見ている人が減っちゃうんです。
そこ、多くの講師がつまずく所です。
自己紹介は1回で全部話そうとしないのがコツ。
冒頭と中盤の2回に分けると、視聴率はかなり変わりますよ。
こんにちは。
ワンウェビナーファネル®開発者の徳武輝彦です。
受講生さんのウェビナーを添削していて、いちばん多い間違いの1つが自己紹介です。
冒頭で長々と話す。
しかも、趣味や家族の話で共感を集めようとする。
ここを直すだけで、視聴率は相当上がります。
この記事では、自己紹介を2回に分ける設計と、それぞれに入れること・入れないことをまとめます。
後半には、2回目の自己紹介で多い2つの落とし穴と、そのまま使える型も載せました。
この記事の内容(目次)
自己紹介は2回に分ける。冒頭は「語る資格」、中盤は「共感のストーリー」
自己紹介って、1回で済ませちゃダメなんですか?
1回にすると、冒頭が長くなって離脱が増えます。
冒頭は短い実績紹介、中盤で共感を呼ぶストーリー、と役割を分けるのがおすすめです。
自己紹介には、本当は2つの役割があります。
1つは「この人の話を聞いて大丈夫か」に答えること。
もう1つは「この人に相談したい」と思ってもらうことです。
ところが、この2つを冒頭でまとめてやろうとすると、どうしても長くなります。
見ている人は、まだ本題を1つも聞いていません。
そこに講師の人生が5分、10分と続けば、「早く本題を始めて」と画面を閉じてしまいます。
だから、役割ごとに出す場所を分けます。
| 1回目(冒頭) | 2回目(中盤) | |
|---|---|---|
| 答える問い | この話を語るに値する人か(Why me) | この人に相談したいか |
| 中身 | 実績・数字・受講生の成果 | 順調→どん底→きっかけ→今のストーリー |
| 長さ | 2〜3枚・30秒ほど | 2〜3枚・3分ほど |
| 入れないもの | 趣味・家族・出身地・身の上話 | 関係のない職歴・同じ実績のくり返し |
私が受講生さんに伝えている形も、これと同じです。
1回目は「この人から聞いて大丈夫」と思ってもらう短い実績紹介。
2回目は、共感を呼ぶストーリー。
2回に分けるだけで、冒頭の離脱が減り、後半の信頼も厚くなります。

ここがポイント自己紹介は1回で全部話さない。「信頼」は冒頭、「共感」は中盤
冒頭の「犬が好きです」は、むしろ離脱の原因になる
でも、趣味の話をすると親しみを持ってもらえる気がして……。
やっぱりダメですか?
冒頭のお客さんは「自分の悩みがどう解決するか」にしか興味がありません。
趣味や家族の話は、その期待を待たせるだけです。
ウェビナーを見始めたばかりのお客さんは、「自分の解決策がここにありそうだ」という期待を持って画面を開いています。
知りたいのは、どう解決するのか。
それだけです。
正直にいうと、この段階では登壇者への共感は、どうでもいいと私は考えています。
「犬が好きです」「5歳の子どもがいます」「長野出身です」。
どれも、お客さんの悩みの解決とはつながりません。
とくに広告から来る人は、講師そのものには興味がありません。
「自分が得をする話」だけを聞きたいと思っています。
だから冒頭の自己紹介は、「この人は話を聞く価値があるか」だけに答えれば十分です。
しかも、ウェビナーの冒頭は、いちばん多くの人が見ている場所です。
最初の1〜3分に余計な話をすると、そこで視聴率が落ちます。
逆にいえば、冒頭の自己紹介を直すだけでも、視聴率は相当上がります。

ここがポイント冒頭のお客さんが知りたいのは、講師の人柄ではなく「どう解決するか」
1回目の自己紹介は、実績だけを2〜3枚・30秒で
じゃあ、冒頭の自己紹介には何を入れればいいんですか?
「この解決策で、これだけの実績を作ってきました」という実績だけです。
2〜3枚にまとめ、30秒ほどで次に進みます。
1回目の自己紹介は、Why me(なぜ私がこの話をするのか)に答えるパートです。
入れるのは、「この解決策で、これだけの実績を作ってきました」という事実だけ。
手法を使った自分の成果と、受講生さんの成果を並べます。
- 枚数は2枚まで、多くても3枚
いちばん強い実績だけを選びます。小出しにせず、最初の2〜3枚で「この人はすごい」と思ってもらいます - 数字・人数・ビフォーアフターを優先する
肩書きや経歴より、「何人をどう変えたか」のほうが、お客さんは自分ごととして受け取れます - 写真を大きく、セリフは短く
1枚あたり数秒。4枚並べても30秒ほどで終わる長さが目安です - 肩書きは「◯◯メソッドの専門家」くらいで十分
広告から来る人は、肩書きより「自分に関係ある話か」を見ています - 同じ実績を後で何度も出さない
後のスライドにも同じ自己紹介があるなら、1枚目にまとめて「さっき聞いた」を防ぎます
たとえば、ある資産運用の専門家の方には、預かり資産の大きな数字・登壇回数・Googleの口コミ評価の3つに絞ってもらいました。
実績が多すぎると、かえって「聞くか聞かないか」が分からなくなり、離脱の原因になるからです。
もう1つ大事なのが、セリフです。
冒頭は、スライドが同じでも話し方だけで反応が大きく変わります。
以前、自己紹介を自由に話してもらっていたら、視聴率が「ナイアガラのごとく」落ちる人が出ました。
そこで今は、冒頭のセリフの見本を作り、スライドとセリフをセットで整えるようにしています。

ここがポイント1回目は「Why me」だけ。強い実績を2〜3枚、30秒で言い切る
2回目の自己紹介は、Why me と Why now を話し終えてから
共感はどうでもいい、って言われると不安です。
人柄が伝わらなくても大丈夫なんですか?
共感も大事です。
ただ出す場所が違います。Why me と Why now を語り切った、落ち着いた中盤で出します。
冒頭で共感はいらない、と書きました。
でも、共感がまったく不要なわけではありません。
個別相談で「この先生にお願いしたい」と思ってもらうには、人となりが伝わることも欠かせません。
そこで出すのが、2回目の自己紹介です。
タイミングは、Why me(なぜ私か)と Why now(なぜ今やらなければいけないのか)を一通り語り切ったあと。
お客さんが「この話は自分に関係ある」と分かり、少し落ち着いて聞ける状態になったところです。
この段階なら、講師の話を聞く余裕があります。
冒頭では離脱の原因になる身の上話も、ここでは「この人に相談したい」という気持ちを育てる材料に変わります。
話す中身より、話す場所を先に決めてください。
ここがポイント共感の話は、お客さんが「自分に関係ある」と分かってから出す
2回目はヒーローズ・ジャーニー型。順調→どん底→きっかけ→今
2回目の自己紹介は、経歴を順番に話せばいいんですか?
経歴を並べるのではなく、山あり谷ありのストーリーにします。
そのメソッドを作ったきっかけを、真ん中に置きます。
2回目の自己紹介でいちばんふさわしいのは、ヒーローズ・ジャーニー型です。
単なる経歴の紹介ではなく、山あり谷ありのストーリー。
その中心に、そのメソッドを作ったきっかけを置きます。
流れは、次の4コマで十分です。
たとえば私なら、こうなります。
① 大人向けのバレエスタジオを6店舗、生徒さん6,500人以上に育てていた。
② コロナで、店の売上がゼロになった。
③ 店舗に頼らず、オンラインで価値を伝える仕組みを作る道に進んだ。
④ 今はUTAGEアワードを2回受賞し、講師やコンサルの方の仕組みづくりを支援している。
このとき大事なのは、どん底を具体的な出来事で描くことです。
「不安だった」だけでは伝わりません。
「会社のお金がなくて、◯◯ができなかった」のように場面が見えると、お客さんは自分のことのように受け取ってくれます。
反対に、「気づいたらうまくいっていた」のような書き方だと、「どうなったの?」と疑問が残ります。
誰とどんな話をしたのか。
成果は何人から何人になったのか。
きっかけと結果は、セリフと数字で具体的に入れてください。

ここがポイント2回目は経歴ではなくストーリー。真ん中に「メソッドが生まれたきっかけ」
落とし穴1:共感してほしいのは「属性」ではなく「苦労」
2回目なら、子どもの話や出身地の話を入れてもいいんですよね?
そこが1つ目の落とし穴です。
共感してほしいのは「子どもがいる」などの属性ではなく、「この先生も苦労したんだ」という部分です。
2回目の自己紹介でも、漫然と趣味や家族の話をしてはいけません。
「子どもがいる」「長野出身」「犬を飼っている」。
こうした属性での共感は、相談する理由になりません。
お客さんに持ってほしいのは、「こんな先生でも大変だったんだ」「苦労した経験があるんだ」という共感です。
自分と同じ悩みを味わった人だから、自分の悩みも分かってくれそう。
そう感じたとき、はじめて「この人に相談したい」につながります。
もう1つ注意したいのが、すごすぎる人に見えてしまうことです。
実績ばかりが並ぶと、「私はそんな人にはなれない」と距離を置かれます。
だから2回目は、お客さんが今感じている気持ちと同じ場面を、自分の過去から探して描きます。
たとえば「勉強しても、自分の言葉で語れない歯がゆさ」のような一言です。

ここがポイント「子どもがいる」ではなく「この先生も苦労したんだ」に共感してもらう
落とし穴2:7分の自己紹介を3分にしたら、個別相談が入り始めた
ストーリーなら、じっくり話したほうが共感してもらえませんか?
長く話すほど共感される、は思い込みです。
お客さんは先生の人生ではなく、自分の問題を解決したくて見ています。目安は3分ほどです。
2つ目の落とし穴は、長くしすぎることです。
長く語れば語るほど共感してくれる、と思って話してしまう人がとても多いです。
でも、お客さんは先生の人生を聞きに来たわけではありません。
自分の問題を解決したくて、ウェビナーを見ています。
実際にあった例です。
以前、2回目の自己紹介に7分ほどかけて、じっくり話していた講師の方がいました。
視聴率は、すごく悪い状態でした。
そこで自己紹介を3分ほどに縮めたところ、視聴率が上がり、個別相談がどんどん入るようになりました。

削るときは、先ほどの4コマ(順調→どん底→きっかけ→今)だけを残します。
過去の職歴は、今回の話に関わるものだけ。
1回目に見せた実績は、ここでくり返さなくてかまいません。
スライドは2〜3枚にまとめ、文字は大きく、読ませるより一言で思わせる形にします。
ここがポイントストーリーは長いほど伝わる、は逆。4コマ・3分に削ると相談が増える
そのまま使える自己紹介の型と、見直しのチェックリスト
自分のウェビナーに当てはめたいです。
型があると助かります!
1回目と2回目、それぞれの型を置いておきます。
◯◯を自分の言葉に置きかえて、セリフまで書いてみてください。
1回目(冒頭・30秒ほど)の型
「◯◯メソッドの専門家、◯◯です。
これまで◯◯(手法)で、◯人の方の◯◯を◯◯から◯◯に変えてきました。
私自身も、この方法で◯◯を実現しています。
今日は、その方法をお話しします。」
2回目(中盤・3分ほど)の型
「少しだけ、私の話をさせてください。
①もともと私は、◯◯で◯◯をしていました。(順調)
②ところが◯◯のとき、◯◯になってしまいました。(どん底を具体的な場面で)
③そこで出会ったのが/気づいたのが、◯◯です。(きっかけ)
④今では◯◯になり、同じように悩む方の◯◯をお手伝いしています。(今)」
書き終えたら、次のチェックリストで見直してください。
1つでも「いいえ」があれば、そこが視聴率を落としている場所かもしれません。
- 冒頭の自己紹介は2〜3枚に収まっているか
- 冒頭に趣味・家族・出身地の話が入っていないか
- 冒頭の実績は数字・人数・ビフォーアフターで見せているか
- 2回目はWhy me と Why now のあとに置いているか
- 2回目は順調→どん底→きっかけ→今の4コマになっているか
- どん底は具体的な出来事で描けているか
- 共感ポイントは属性ではなく苦労になっているか
- 2回目は3分ほどに収まっているか
- スライドだけでなくセリフまで書いてあるか
なお、冒頭を直した直後は、視聴率が一時的に下がったように見えることがあります。
見た人が十数人のうちは偶然で上下するので、今の3倍くらいの人数がたまってから比べるようにしてください。
視聴率の見方と目安は、ウェビナーの視聴率を上げる方法にくわしく書きました。
ここがポイント型に当てはめたら、セリフまで書いてチェックリストで見直す
よくある質問
Q. セミナー・ウェビナーの自己紹介は、どのくらいの長さがいいですか?
A. 2回に分けて考えます。
冒頭の1回目は2〜3枚・30秒ほど、中盤の2回目はストーリーで3分ほどが目安です。
Q. 自己紹介で趣味や家族の話をしてもいいですか?
A. 冒頭では入れないほうがいいです。
お客さんは「自分の悩みがどう解決するか」を知りたくて見ているので、趣味や家族の話は離脱の原因になります。
2回目でも、共感してほしいのは属性ではなく「苦労した経験」です。
Q. 冒頭の自己紹介には、何を入れればいいですか?
A. 「この解決策でこれだけの実績を作ってきました」という実績だけです。
数字・人数・ビフォーアフターを優先し、いちばん強い実績を2〜3枚にまとめます。
Q. ヒーローズ・ジャーニー型の自己紹介とは何ですか?
A. 「順調だった→どん底に落ちた→きっかけ→今」という山と谷のある流れで語る自己紹介です。
そのメソッドを作ったきっかけを中心に置き、どん底は具体的な出来事で描きます。
Q. 実績がまだ少ないときは、冒頭の自己紹介をどうすればいいですか?
A. 別の分野で出した成果を見せ、「今回の分野は初めてです」と正直に言ってもかまいません。
肩書きは「◯◯メソッドの専門家」くらいで十分です。
Q. 自己紹介はアドリブで話してもいいですか?
A. セリフを用意して、スライドとセットで整えることをおすすめします。
冒頭は、話し方だけで反応が大きく変わる場所だからです。
まとめ
- 自己紹介は2回に分ける。冒頭は「語る資格」、中盤は「共感のストーリー」
- 冒頭の趣味・家族・出身地の話は、離脱の原因になる
- 1回目は実績だけを2〜3枚・30秒で。セリフまで整える
- 2回目は Why me と Why now を話し終えた、落ち着いた中盤で
- 2回目は「順調→どん底→きっかけ→今」のヒーローズ・ジャーニー型
- 共感してほしいのは「属性」ではなく「苦労」。長さは3分ほど
犬の写真、冒頭から外します!
2回目のストーリーも、4コマで書き直してみますね。
勉強になりました!次は何を読めばいいですか?
自己紹介が整ったら、ウェビナー全体の順番と、直したあとの数字の見方をどうぞ。
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自己紹介の「次」に何を話すか。売れるウェビナーの全体像を見る
冒頭の実績、Why now、2回目のストーリー、そして個別相談への誘い方。
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自分のウェビナーと見比べながら、順番を確かめてみてください。
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